ビジネスワードの中でもっとも有名な格言のような戦略ワードは「選択と集中」かもしれません。

このように誰もが知っているような言葉は、時として、使いどころ、考えどころを間違えてしまいそうな時があるので注意が必要です。

「選択と集中」の反対の用語、という訳ではありませんが、わかりやすい考え方のひとつとして、私はよく、「マッキンゼーの7つのS」というのを使います。

「7つのs」は、その7つの要素の組み合わせ効果に着目しており、その中のいくつかだけをやっても効果が出にくいこと、「同時にやらねばならないことがある」ということを教えてくれます。

事業の多角化の是非などで使われる「選択と集中」という考え方を、金科玉条のように何にでも当てはまるものという勘違いをしないように、こうした「7つのS」のようなビジネスワードも知っておいて損はないでしょう。

 

本来の「7つのS」の意味とは少し違いますが、バズワードとなっている「デザイン経営」なども同じことで、そこにまとめられた経営手法だけをやったからといって、上手く効果が出るわけではない、ということは、

この「7つのS」のようなことを知っている人であれば、単純に「デザイン経営」を否定することもないし、盲目的にそれだけをやればいい、と考えることもありません。

 

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